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北海道は日本で最も冷涼なワイン産地。梅雨と台風の影響が小さく、湿度の低い夏と昼夜の寒暖差が、透明感のある酸を軸にしたワインを生む。かつてはケルナーやミュラー・トゥルガウなどドイツ系品種の白の島だったが、温暖化と栽培技術の進歩でピノ・ノワールが安定して熟すようになり、いまや日本のピノ・ノワールの半分以上を北海道が担う。国内外の造り手が畑を求めて集まる、日本ワインで最も動きの速い産地だ。
中心は小樽の西に位置する余市町。2010年のドメーヌ・タカヒコ創業を転機に小規模ドメーヌが登地区の谷に集積し、道内のワイン用ぶどうの約半分を生む日本ピノ・ノワールの聖地になった。ほかにも空知(岩見沢・三笠)の個性派ドメーヌ、函館周辺への新規参入(ドメーヌ・ド・モンティーユなどブルゴーニュ勢の進出)と、地区ごとに顔ぶれが異なる。ソーヴィニヨン・ブランやシャルドネ、そして今も層の厚いケルナーと、白の選択肢が広いのも北海道らしさといえる。
選ぶときは「地区」と「造り手」から入るのが近道になる。余市のピノ・ノワールは繊細で旨味を重視するスタイルが主流、大手(北海道ワインなど)の余市産シリーズは同じ土地の味を手頃に試せる入口になる。まずは余市のページから、造り手ごとの個性を見比べてほしい。
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