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土着品種の宝庫・北から南まで
ワイン生産量世界一、ブドウ品種の多様性も世界一。20州すべてでワインを生産し、北のアルプス麓ピエモンテから南のシチリア・サルデーニャまで、国土の縦長さがそのまま気候と品種の多様性になる。「フランスが土地の格付けを完成させた国」なら、「イタリアは品種の宇宙を保存した国」。同じネッビオーロでもサンジョヴェーゼでも、地域でまるで別物になる比較の楽しみがある。
サンジョヴェーゼ単一品種を村ごとに違う表現で見せる。キャンティの軽快な日常赤、ブルネッロ・ディ・モンタルチーノの長期熟成、フランスの国際品種を導入した「スーパー・タスカン」(ボルゲリ)まで、伝統と革新の両軸を往復できる。フランスのボルドーと最もよく比較される産地。
バローロ/バルバレスコは長期熟成型のタンニンと薔薇の香り。バルベーラの日常赤、モスカート・ダスティの甘口微発泡、ロエロのアルネイス白までスタイルが揃う。フランスのブルゴーニュに最もよく対比される「畑の名前で選ぶ」産地。
プロセッコの軽やかな日常スパークリングから、ブドウを陰干しして造る濃厚な「アマローネ・デッラ・ヴァルポリチェッラ」まで両極端のスタイルが共存。ソアーヴェ(白)とヴァルポリチェッラ(赤)のクラシック対立軸でイタリア中部の食卓と接続できる。
標高800mのエトナで育つネレッロ・マスカレーゼは「ピノ・ノワールに似た繊細な赤」として国際的なトレンド。ネロ・ダーヴォラの果実味豊かな赤、グリッロのフレッシュ白、マルサラの酒精強化まで、島1つで多彩。プーリアと並ぶ南の二大候補。