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レストランで飲むワインは、買って帰るより高い —— それは誰でも知っています。では、実際に何倍なのか。 WineShopperは、ワインリストを公開している都内の主要レストラン9店の提供価格と、 ワイン専門通販の販売価格を同一銘柄で突き合わせ、393本分の「倍率」を計測しました。 結果は中央値1.8倍。ただし本当に面白いのはその先で、高いワインほど倍率は下がり、約1割は「レストランで飲む方が安い」逆転が起きていました。
通販で3,000〜5,000円のワインは、レストランでは中央値2.79倍。 ところが小売5万円を超えるクラスでは1.1倍まで下がり、ほぼ小売価格に近づきます。 レストランの値付けは「仕入の何倍」という一律の掛け算ではなく、安いワインで粗利率を確保し、高いワインは回転を優先して倍率を抑える構造になっている —— ワイン業界で経験的に語られてきたことが、突合データではっきり数字になりました。 つまり予算に余裕がある夜ほど、リストの上の方(高い側)を選ぶ「お得さ」は増します。
393本のうち43本(10.9%)は、通販の現在価格よりレストランのリスト価格の方が安い逆転状態でした。 代表例がこちらです:
背景にあるのは仕入れ時期の違いです。レストラン(特に老舗)は蔵出しや正規輸入の段階で仕入れており、 その後に市場価格が高騰した銘柄では、リスト価格が現在の小売を下回ります。 有名シャンパーニュや高騰したブルゴーニュを「今の小売より安く、しかもグラスとサービス付きで」飲めるのは、 セラーを持つレストランならではの価値です。
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